■昨日は古武術の理がライディングの役に立ちそうだという話を書いてみた。その件に関して少し気づいたことがあったので引き続き、思うところを書いてみる。
■その前に、昨日書いた「転ける」という表現はわかりにくいかもしれないので、もう少しわかりやすく書くと「脱力」であり、単に「曲げる」ということでもある。例えば、膝裏を押されてヒザカックンするような状態なのだろう。おそらく「緊張→脱力」と繋がる動作が重要なんだと思う。 ■ところで、今回の古武術の応用はその動作により位置エネルギーを変換してリーンフォースに変えるというのが目的だった。でも、よく考えるとこれってモトクロスでは普通にやっていることなんだよな…と気づいた。モトクロスのコーナリングの基本は、スタンディングで進入して、リーンする瞬間に座る…なるべくぎりぎりまでスタンディングをするということがよく言われている。これはモロに位置エネルギーをリーンフォースに変換する動作ですね。はっきり言って、この動作の意図するところをあまり理解してなかったです…。よくよく考えると無意識にコーナリング中に不足したリーンフォースをスクワットしたりして増やそうとする動作をする時もあったっけ? ■おかげでこれを理解することで、長年のもやもやだったコーナリングは座った方が良いか?立った方が良いか?の回答が得られたような気がする。答えは…もう分かっているだろうからあえて書きませんが。 ■さて、HP2に応用するには…まず問題はモトクロス的なフォームで踏襲するのは不可能です。なぜならタンクがでかくてシートが後ろにあるから、普通にシートに座るとフロント荷重が不足する。だからコーナリング後半の加速時はスタンディングで体をフロント側に持って行きたい。しかし、スタンディングのまま進入してコーナーを脱出するのは、先ほどの位置エネルキーを使えない。ただでさえ、HP2は重量があって慣性力がでかいのに、少しでもリーンフォースを強化するエネルギーは無駄に出来ない。ここで前回試してみた動作が有効になってくる訳です。 ■とりあえず、本当に有効に使えるかはもっと試してみないとなんとも言えないけど、長年の疑問が解消したのは今回の意外な収穫だった。
by hpn1043gs
| 2009-01-20 23:49
| HP2 Enduro
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