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身体運用法その3

■自分で整理するためにももう少し書いてみる。要は思いつきで書いているために内容は整理されてなくて、言いたいことを全部言えてないのです。

■前回、モトクロスでは、リーン直前にスタンディングからシッティングに移行することで位置エネルギーが変換されて、リーンフォースを強化しているのではないか?と書いた。でも、これは古武術と同じ技が使われている訳ではない。たしかに位置エネルギーを使うことに関しては古武術と同じだが、あくまで筋肉の動的な動きを利用している。これは至極当たり前の人間の動作で、無意識、本能的にできる動作だ。

■一方で、古武術は訓練しないと出来ない動きだと思う。人間の本能と逆の動きをするからだ。古武術の原理は「緊張→弛緩」から発生する力を利用している。

例えば、釣り合った天秤があって、右に下げるには普通は右に追加で錘を載せるけど、古武術の場合は左の錘を取り去る…普通は筋肉を使うところを、脱力して同じ効果を得る訳です。

力みということがあるように、人間は緊張を強いられると力を入れる傾向がある。だから筋肉に力を入れて動いた方が本能的だし自然で動きやすい。古武術の場合は弛緩という全く反対の反応が必要になってくる。これは無意識に出来るものではなくて、理論を理解して訓練するという過程を踏まないと不可能だ。

■モトクロスなどはキッズがすぐにうまくなるように、本能的に見て真似て会得していくものだろう。おそらく古武術は見ても説明されなければ何をやっているかわからないと思う。中国拳法でいう奥義伝授も普段多くの門弟の教えている型に真の意味を持たせること(筋肉の使い方や脱力などか?)にあると聞く。武術というものは元々、森羅万象、力学的なものを極めた身体運用法なんだろうね。本当にライディングに応用出来るかわからないけど、こういうことを切っ掛けにバイクの動きも身体も含めた力学的な動きと考えると色々とおもしろいです。
by hpn1043gs | 2009-01-22 23:37 | HP2 Enduro
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