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左を制する者は世界を制す。

のりおくんのブログを読んでみるとなにやらスタンディングとシッティングのことで迷走している様子。この件に関しては自分もずっと悩んでいた時期もあったので、座布団がもらえるようなナイスなアドバイスでもしてやりたいと思った。そこで考えたことはボクシングに例えることです。

■ボクシングの有名な格言に「左を制する者は世界を制す。」という言葉がある。格言の意味は左ジャブという基本中の基本技を極めて初めて世界チャンピオンになれるということなのだろう。ここにはもうひとつ意味があって、左ジャブは繋ぎ技で右ストレートへの布石になるということ。

これを言い換えてみて…


「スタンディングを制する者はオフロードを制す。」


というのがいいのではないだろうか?

■左ジャブがスタンディング、右ストレートがシッティングに当たる訳です。スタンディングが基本というのはすぐに分かってもらえると思うけど、なんでシッティングが右ストレートなの?というところに深い意味が隠されています。右ストレートって利き腕のパンチなので自然に出せてしかも力がある。シッティングも初めての人が普通に乗るとシッティングしますよね?つまりそれが自然な状態という訳です。
一方で、ボクシングの攻撃の起点は常に左ジャブ…距離を測り、タイミング計る。同じようにシッティングは基本技であり、ライディング(動作)の起点になる形だと思う。座っている状態から立つのではなく、立っている状態から座る。以前にも書いたけど、座るという動作はシートに荷重を掛ける動作であり、位置エネルギー変換する動作でもある。だから、普通は立って乗る方が、座るという動作でいつでもバイクの挙動をコントロール出来るようにする待機状態でもある訳です。

■ここでおもしろいのはボクシングもライディングも自然に構えることと反対の体勢を動作の起点としていることですね。

■自然に構えられない…左ジャブはボクシングなら利き腕と反対の動作だから会得も難しいです。同じようにスタンディングも基本でありつつ、会得が凄く難しい。前後左右から来るGに対して、負けずに疲れないように体勢を維持出来るようにならなければならない。

■例えば、右ストレートは力任せに振り切れて、あるレベルまでは強いのでしょうが、それだけでは喧嘩レベルで世界は取れないと格言は言っている。同じようにシッティングでナチュラルに速い人もいるだろうけど、いつか壁にぶつかるでしょう。

■右ストレートを有効に使うには左ジャブが必要。シッティングを有効に使うにはスタンディングがちゃんと出来るようにならなければならない。

■地道に繰り返し繰り返し練習しないと左ジャブをマスター出来ない。スタンディングをマスターすることも繰り返し繰り返し地道に練習するしかない。

■シッティングだけで走っているということは、右ストレートをただ力任せに振り回しているだけ。また、左ジャブ一本で勝つ事が難しいようにスタンディングだけで走れるということでもない。

■いろいろと比較してみましたが、他のスポーツにも共通することなのかもしれません。

■とりあえず、最初は地道にスタンディングを鍛えるしかないと思います。そして、マスターが大変なのだから練習の時間を割く事にもなるでしょう。ただし、それだけですぐに結果は期待出来ないでしょう(繋ぎ技ですから)。でも、疲れても体が覚えていて無意識に正しいスタンディングが出来るようになる…そういうのって地味な武器になります。スタンディングをしていれば、常に動作の起点になるから、ちょっとぐらいスリップしても素早く反応出来るようになります。コーナリングの始動の起点にもなりますね。

■まとめるとスタンディングは基本中の基本であり、動作の起点でもある。動作的にはスタンディングは主であり、シッティングが従という関係である。

■以上、こんな感じで例えてみました。



■実はラーメン屋で「はじめの一歩」を読んでいて思いついたのはナイショ。
by hpn1043gs | 2009-03-04 22:53 | OTHER
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